夫婦の間での話し合い(協議)によっても離婚の話がまとまらず、離婚調停が不成立に終わり、家庭裁判所からの審判も下されなかった場合には、家庭裁判所に離婚訴訟を提起して、裁判ということになります。 この離婚を争う裁判を「離婚裁判」といい、ここで成立した離婚が「裁判離婚」です。 ≪裁判離婚となるケース≫ ①調停を行ったが、離婚の・・・
離婚の基礎知識⑦ ~審判離婚~
審判離婚とは、調停の場で夫婦双方の意見がまとまらず調停が不成立になった場合に、家庭裁判所が相当と認めたときに、審判という形で離婚を認める判断をすることです。 ただし、審判が告知された日から2週間以内に夫婦のどちらかから異議を申し立てれば効力を失うので、実際にはほとんどありません。 ≪審判離婚の流れ≫ 調 停 ・・・
離婚の基礎知識⑥ ~調停離婚~
夫婦の話し合いでは離婚の合意ができず協議離婚が成立しなかったときや、相手が話し合いにすら応じなかった時は、調停前置主義があるので、いきなり離婚訴訟を提起することはできません。家庭裁判所に「離婚調停」を申し立てる必要があります。 この「離婚調停」とは、家庭裁判所という第三者が仲裁して離婚のための話し合いを続けるもの、夫婦の意見を・・・
離婚の基礎知識⑤ ~不受理申出制度~
協議離婚が成立するためには、夫婦の間で離婚の合意がまとまり、離婚届の提出が必要です。 そして、離婚の意思は、届出の時点で存在していなければなりません。 離婚の合意をして離婚届にサインしたけど、気が変わってしまった場合、どうすればよいのでしょうか。 夫婦ともに気が変わってしまった場合は、その離婚届を出さずに破棄してしまえば・・・
離婚の基礎知識④ ~協議離婚~
民法第763条は「夫婦は、その協議で、離婚することができる」と定めています。 夫婦での協議、つまり夫婦二人の話し合いによる離婚が「協議離婚」です。 夫婦二人での話し合いですから離婚の理由は問いませんし、費用もかかりませ ん。 また調停や裁判に比べると時間がかからないことが多く、裁判などで夫婦間の対立が激しくなる前に離婚できる・・・
離婚の基礎知識③ ~離婚の種類~
離婚に向けて進めていくうえで、まず最初に「自分は離婚したいのか、したくないのか。」「相手は離婚したいのか、したくないのか。」というお互いの気持ちをしっかり把握する必要があります。 なぜならば、お互いの気持ちが一致しているのか否かで、手続きの進め方が大きく変わってくるからです。 自分もパートナーも離婚したいと考えている場合は、・・・
離婚の基礎知識② ~不貞行為を立証する証拠~
前回の投稿で、不貞行為とは 「自由な意思に基づいて、配偶者以外の異性と性的関係を結ぶこと」 であり、裁判で離婚原因として認められるためには、その不貞行為について 「ある程度の継続性が必要」 であるとご説明しました。 では、実際に裁判において不貞行為があったと認定されるためには、何が必要なのでしょうか。 それは「証拠」・・・
離婚の基礎知識➀ ~不貞行為~
突然、パートナーから「離婚」を突きつけられたり、パートナーが浮気をしていたことを知り「離婚」という二文字が頭に浮かんだ場合、何をどのように進めていけばいいのだろうと悩む方が多いと思います。 もしも離婚するとなった場合には、慰謝料、養育費、財産分与など様々な事柄が問題になります。 自分の感覚だけで「相手が一方的に悪いんだから、・・・