1.面接交流権とは 面接交流権とは、離婚して、親権者あるいは監護者とならなかったために未成年の子供と別れて暮らすことになった父親、または母親が、子供に対して面接し交流(一緒に買い物や食事をする、旅行をする、寝泊まりする等)することを認める権利です。 離婚によって夫婦の関係は清算されても親子の関係は消えませんから、可愛い我・・・
離婚の基礎知識⑳ ~親権について~
離婚をめぐって大きな問題になるのが子供のことです。 特に、未成年の子供がいる場合は「親権」をどちらが持つのかということが問題となります。 親権は、婚姻中は父母が共同して行いますが、離婚する際には、協議離婚であっても裁判離婚であっても、父母の一方を親権者と定めなければなりません。 親権をどちらが持つかは、「とりあえず離婚だけし・・・
2018年 新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。 本年が皆様にとって良い年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。 一人でも多くの方が笑顔で過ごすことが出来るよう、スタッフ一同、日々精進して参ります。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
離婚の基礎知識⑲ ~財産分与について その3~(財産分与の手続き)
【財産分与の手続き】 財産分与の手続きは、当事者の話し合いによるものと裁判所を利用したものに分けられます。 (1)当事者の話し合いによる財産分与 財産分与は一般的に、協議離婚と並行して進められます。最終的に双方が合意に達すると、財産分与の合意内容を盛り込んだ「離婚協議書」を作成します。財産分与は書面がなくても有効に・・・
離婚の基礎知識⑱ ~財産分与について その2~(財産分与の手順、財産分与を有利に進めるポイント)
【財産分与の手順】 ① 資産価値のある財産をリストアップ 財産分与は、資産価値のある財産を対象にします。 資産は、預金などの「プラス財産」だけではなく、住宅ローンなどの「マイナス財産」も含まれます。 プラスとマイナスを集計して、トータルの資産価値を算定します。 ≪プラス財産≫ ・現預金 ・不動産 ・自動車 ・・・・
離婚の基礎知識⑰ ~財産分与について その1~(対象となる財産、財産分与の種類、財産分与のタイミング)
1.清算の対象となる財産 婚姻中の夫婦の財産には、①特有財産、②共有財産、③実質的共有財産に分類することができます。 財産が、特有財産、共有財産、実質的共有財産かは、取得の際の原資、取得した財産の維持管理の貢献度等を考慮して判断しなければなりませんが、特段の事情がない場合には夫婦の共有財産に属すると判示した判例があります。 &・・・
離婚の基礎知識⑯ ~慰謝料について その4~(不貞行為の相手に対する慰謝料請求)
離婚の原因が不貞行為であるとき、損害をこうむった配偶者は、不貞の相手に対しても慰謝料を請求することができます。 なぜならば、夫婦は互いに貞操権(夫婦以外の第三者と性的交渉持たないという権利)を相手に対して持っており、不倫をするということは、その相手の配偶者の貞操権を侵害するということになるからです。 不倫・・・
離婚の基礎知識⑮ ~慰謝料について その3~(慰謝料の請求方法、支払い)
【慰謝料の請求方法】 すでに離婚に向けて動いている場合には、離婚の協議や調停・訴訟と併せて慰謝料を請求するのが一般的です。 協議離婚したが、慰謝料については話し合いがつかない場合は、慰謝料請求調停のみを単独で申し立てることもできます。 ≪離婚後に慰謝料請求のみを行った場合の手続き≫ ①申立権者 離婚し・・・
離婚の基礎知識⑭ ~慰謝料について その2~(慰謝料の算定要素、慰謝料の相場など)
【慰謝料の算定】 慰謝料の算定については、算定式のようなものはなく、双方の有責性や婚姻期間、未成年の子供の有無、経済状態、離婚後の状況など一切の事情を考慮して判断されます。 ≪慰謝料の算定要素と慰謝料の額に関する傾向≫ ① 破綻を招いた有責行為の態様・程度・期間 有責性が高いほど高い ② 精神的・・・